著者: 著者: 8091.info タグ:
  • アクセシビリティ
  • WCAG
  • 入門
車椅子の人がパソコンを操作している様子

はじめに

Webアクセシビリティは、障害の有無に関わらず、すべての人がWebサイトを利用できるようにすることを目指します。これは単なる「良いこと」ではなく、現代のWeb開発における必須要件となっています。

なぜアクセシビリティが重要なのか

アクセシビリティは法的義務であるだけでなく、ビジネス上のメリットも大きいのです。アクセシブルなWebサイトは:

  • より多くのユーザーに利用可能: 障害を持つ人だけでなく、高齢者や一時的な制約のある人も含めて、より多くの人がサイトを利用できます
  • SEOの向上: 検索エンジンもアクセシブルなサイトを好みます
  • モバイル体験の改善: アクセシビリティの原則は、モバイル端末での使いやすさにもつながります

基本的な実装のポイント

セマンティックHTML

正しいHTML要素を使用することで、スクリーンリーダーなどの支援技術が内容を理解しやすくなります:

<!-- 良い例 -->
<button>送信</button>
<h1>ページタイトル</h1>
<nav>ナビゲーション</nav>

<!-- 避けるべき例 -->
<div onclick="submit()">送信</div>
<div class="title">ページタイトル</div>

キーボードナビゲーション

すべてのインタラクティブ要素がキーボードで操作可能であることを確認しましょう。Tabキーで順番に移動でき、Enterキーやスペースキーで操作できるようにします。

まとめ

アクセシビリティは一度に完璧にする必要はありません。小さな改善を積み重ねることで、より多くの人に利用しやすいWebサイトを作ることができます。次回は具体的なWCAGガイドラインについて詳しく解説します。